背景: これまでの多くの研究では、父親の年齢の影響について、高齢の父親と先天異常との関連性に焦点が当てられてきた。本研究の目的は、父親の年齢が母親側の交絡因子とは独立して不良出生転帰のリスクと関連するかどうかを明らかにすることである。
方法: 本研究は、1995年から2000年にかけて米国で出生した2,614,966人の単胎児を対象とした後ろ向きコホート研究である。対象は、結婚している20~29歳の初産婦の子どもとした。父親の年齢が不良出生転帰に及ぼす独立した影響を推定するために、多重ロジスティック回帰分析を実施した。
結果: 20~29歳の父親の子どもと比較して、10代(20歳未満)の父親の子どもは、早産のリスクが上昇していた(オッズ比 [OR] = 1.15, 95% 信頼区間 [CI]: 1.10, 1.20)。また、低出生体重(OR = 1.13, 95% CI: 1.08, 1.19)、在胎期間に対して小さい出生(OR = 1.17, 95% CI: 1.13, 1.22)、低アプガースコア(OR = 1.13, 95% CI: 1.01, 1.27)、新生児死亡(OR = 1.22, 95% CI: 1.01, 1.49)、乳児後期死亡(OR = 1.41, 95% CI: 1.09, 1.82)のリスクが高かった。一方、40歳以上の高齢の父親は、不良出生転帰のリスクと有意な関連を示さなかった。
結論: 10代の父親は、母親側の交絡因子とは独立して、不良出生転帰のリスクが増加することが示された。一方、高齢の父親は、不良出生転帰の独立したリスク因子とはならなかった。