本研究は、2005年から2016年の間に31の発展途上国から収集された代表的なデータを用い、失業率の変動と親密なパートナーによる暴力(IPV)の関連を分析する。その結果、男性の失業率が1%上昇すると、女性に対する身体的暴力の発生率が0.50パーセントポイント(2.75%)増加することが明らかになった。この結果は、失業による経済的・心理的ストレスと一致している。一方、女性の失業率は逆の影響を持ち、1%の減少が女性の被害確率の0.52パーセントポイント(2.87%)の増加と関連していた。女性の雇用機会の改善が暴力の増加と結びつくことは、男性のバックラッシュ(反発)と整合的である。さらに、この行動パターンは、女性が男性よりも離婚へのアクセスが制限されている国においてのみ見られることが明らかになった。