近年、多くの国で、従来の男性優位の教育格差が逆転し、女性がより高い学歴を持つ傾向が強まっている。この変化は、家族のあり方に広範な影響を及ぼし、従来の結婚形成パターンを揺るがし、結婚や出産の結果にも影響を与える可能性がある。本研究では、結婚市場の変化を通じて、教育における女性優位が家族形成に及ぼす影響を検証する。
本研究の実証戦略として、フィンランドで段階的に実施された大規模な学校改革を利用する。この改革は、女性の相対的な教育水準を向上させたものである。私は、この改革への結婚市場の曝露と結婚・出生結果との関係を簡易形モデルで分析した。
結果として、教育における女性優位が大きい結婚市場では、男性の子どもの数が減少し、40歳までにパートナーを持つ可能性が低くなることが示された。さらに、これらの結果は主に、男性と女性の教育達成度の分布の不一致によって引き起こされていることを示唆する証拠を提供する。また、この教育格差の影響は、低学歴の男性の健康行動や精神的健康に対して負の影響を与える可能性がある。