夫婦の年齢差がうつ症状に及ぼす影響:韓国高齢化縦断研究(2006–2012)からの証拠
背景
うつ病は高齢者の間で最も一般的な精神疾患の一つである。既婚のカップルは頻繁に影響を受け、精神的な問題は通常、結婚の満足度にも影響を及ぼす。このような関係が頻繁に見られるにもかかわらず、このタイプの結婚における問題を検討した研究は非常に少ないようである。したがって、本研究では、夫婦間の年齢差が高齢者のうつ症状の程度に影響を与えるかどうかを検討する。
方法
本研究では、ベースライン時点(2006年)で45歳以上の夫婦2,881組(2,881世帯)を対象とし、2008年には3,033組、2010年には2,772組、2012年には2,711組を含めた。データ分析には一般化線形混合モデル(generalized linear mixed model)を使用した。
結果
夫と妻の年齢差が3年以内の場合、同年齢の夫婦と比較して、推定されるうつ症状の重症度は0.309高かった(標準誤差SE=0.084、p=0.000)。年齢差が3年以上の場合、同年齢の夫婦と比較して、推定されるうつ症状の重症度は0.645高かった(SE=0.109、p<0.0001)。さらに、妻と夫の年齢差が1~2年増加するごとに、同年齢の夫婦と比較して、推定されるうつ症状の重症度は0.194増加した(SE=0.082、p=0.018)。
結論
夫と妻の年齢差は、夫婦関係に影響を及ぼし、特定の結婚上の問題にも関係している可能性がある。
本文からの引用
本研究の主な目的は、韓国の全国代表的な一般人口サンプルから得られた縦断モデルを用いて、夫婦間の年齢差が高齢者のうつ症状に与える影響を検討することであった。
結果は、夫婦間の年齢差が、妻の方が年上である場合にうつ症状の増加と関連していることを示した。さらに、うつ症状の程度は夫よりも妻の方が高かった。これらの関連は、年齢、収入状況、経済活動状況といった社会人口学的要因、友人の数、喫煙状況、飲酒パターン、自己評価による健康状態といった健康リスクや行動、配偶者の影響、結婚満足度、データ収集年といった変数とは独立したものであった。
カテゴリー: 社会学
タグ: 夫婦の年齢差と関係満足度