ジェンダー平等への反発としての極右暴力:構造的・イデオロギー的ジェンダー不平等と極右過激派による殺人の郡レベル分析
2017年8月、シャーロッツビルでの極右集会により、カウンタープロテスターのヘザー・ヘイヤーが殺害された事件を受け、極右系のウェブサイトにおける過激派の反応や、ヘイヤーに対する激しい言葉遣いに注目が集まった。こうしたレトリックは、白人至上主義と女性蔑視が密接に結びついていることを示している。現代の極右運動は、ジェンダーや人種の平等が進む社会変化への反発として成長してきた。
男性による暴力に関するフェミニストの視点は、ジェンダー不平等が暴力を抑制する(バックラッシュ仮説)または増加させる(改善仮説)という対立する仮説を提示している。本研究では、米国の**過激派犯罪データベース(ECDB)**に基づき、極右による殺人がジェンダー不平等の結果として生じるのかを検証する。
結果として、職業および所得において男性に有利なジェンダー不平等が大きい郡では、極右による殺人が発生する確率が低下することが示された。また、一度極右による殺人が発生した場合、職業におけるジェンダー不平等が大きいほど、極右暴力がさらに減少する傾向が見られた。
これらの結果を総合すると、バックラッシュ仮説を支持する証拠が得られ、ジェンダー平等の向上が極右暴力と関連していることが示された。
カテゴリー: 社会学
タグ: ジェンダー平等と殺人発生率の関係