教師と生徒の性的関係は、力関係に格差があり、不本意でも断る事が出来ない為に被害であるという主張がなされています。同様の主張は大人と子供の性的関係全般においてもなされる事があり、最近では大人同士の関係においてもなされています(職場の同僚同士で断ると仕事で助けてもらえなくなると思い断れなかった!1)。つまり、実際には、ほとんどすべての男女関係において何らかの断ったときに被るかもしれない不利益を挙げる事が可能であり、同じように被害を主張する事が出来る事になります。この時点でかなりガバガバな論理である事が分かります。
明示的に或いは暗示的に報復行為を示唆されている場合には実際に、不当な脅迫行為により強制したと言えるかもしれませんが、男性自身が何も報復を示唆していないにも関わらず、報復を恐れて不本意ながら性的関係に同意したという様な事例を選択の自由無しに強制される事と同一視する事は不条理であり、ほとんどすべての同意の上の性行為を後で関係が悪化するなりして心変わりした時に本当は不本意でも報復が怖くて断れなかった等と主張すれば男性を投獄する事が出来る様な状態にしてしまう事になります。
それだけではなく、研究では、16歳以下の時に指導的な立場にある成人男性と性的関係を持った女性は全てその関係を自発的なものであったと認識しており、ロマンチックな経験談として肯定的な評価を抱いている女性もいる事が示されています。
Lassri D, Wasser O, Tener D. Lover, Mentor, or Exploiter: Retrospective Perspectives of the Older Person Following Sexual Relationships with Adults During Adolescence(2022):
『彼は非常にカリスマ的な教師でした。』:年配者は権威ある人物として描かれた。3番目のイメージは4つの事例で説明された(n = 4、14%)。これらには、公式的な権威(教師/家庭教師; 3事例)と非公式な権威(性的および感情的な指導者; 1事例)が含まれていた。ロマンチックなパートナーのイメージとは異なり、これらの関係は相互的ではないと認識されていた。年配者は支配的で知識があり、セクシュアリティに関する指導を提供しているが、これは青年よりも年配者のニーズに仕えていると説明された。しかし、参加者たちは年配者の意図を疑問視し、操作的であると見なしていたが、これらの関係を強制的なものとは認識していなかった。シラは、16歳の時に28歳の音楽教師と3年間の恋愛関係を始めたことをさらに詳しく説明している:『彼は本当にとてもカリスマ的な先生で、とても愛され、尊敬されていました。本当に、陳腐なように聞こえますが、本当にそうだったのです…そして、突然、彼が私と同じ目線で見つめてくれるという経験は…とても、とても…とても感動的な経験でした。私は本当に、本当に彼を愛し、尊敬していました…突然私は生徒ではなく、何か別なものになるのです…』
マスコミでは力関係の為に断れずに不本意な関係を強制されたと主張し、深刻な精神的な悪影響を被ったと主張する自称被害者が頻繁に現れるものの、単に力関係に格差があるという事のみをもって当事者の認識を無視して被害であると認定する事は科学的な事実にも反しており、論理的にも飛躍があると言わざるを得ません。