ジェンダー平等と出生率の関係性:国別経時的分析の結果

Martin Kolk氏の2019年の研究は、ジェンダー平等と出生率の関係について最近提唱されているU字型理論に異を唱えています。この理論によれば、ジェンダー平等が進むにつれて一時的に出生率は低下するが、ジェンダー平等のレベルが非常に高くなると、再び出生率が上昇するとされ、フェミニズムの支持者達によってしばしば主張されてきました。しかし、Kolk氏が35ヶ国にわたる年次データを慎重に分析し、時間を追って社会を比較した際には、ジェンダー平等と出生率の間にU字型の関係性の証拠を見出すことは出来ませんでした。実際、ジェンダー平等が低いレベルの社会では出生率が高い傾向が見られるのに対し、ジェンダー平等が高い社会では出生率に顕著なパターンは確認できなかったのです。この結果は、ジェンダー平等のレベルが非常に高くなると再び出生率が高くなるというU字型理論を否定するものです。

https://www.demographic-research.org/articles/volume/40/2

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